首相閣下のレンガ積み。
5月に入り、ようやく田に水を取り入れ、代掻き作業が始まる時期となりました。
滝川の農業用水ですが、「空知幹線用水」という、石狩川の水を引いて利用してます。
深川市の音江町にある取水口を源に、深川、江部乙、滝川とちょうど国道12号沿いに太い幹線が流れており、空知の米どころ地帯の中を支線が網の目のように張り巡らされています。
こちらは赤平市、空知川をスタートとし、砂川・奈井江と通ってはるばる遠く南幌町まで流れる「北海幹線用水」。
…実は農業用用水路としては日本一の長さ(約90キロ)で、『北海道遺産』にも指定されてたり。
この用水路、毎年ゴミ掃除をし、壊れた場所は補修し、何度も草刈りをし…と、大切な農業用水のために多くの人の手によって管理維持がされています。
5月から8月まで通水が行われるのですが、その前に用水路にヒビや水漏れがないか点検し補修したり、これも大事な春作業のひとつ。
その補修作業つながりで。
第二次世界大戦で連合国を勝利に導く立役者となり、「第二次世界大戦回顧録」ではノーベル文学賞も受賞した20世紀を代表する英国の政治家、ウィンストン・チャーチル首相。
ことエピソードには事欠かない彼でしたが、変わった趣味があり、政治に疲れると休みの日に庭で「レンガ積み」をして気分転換していたとのこと。
ある時、首相官邸の庭のレンガ壁を自らレンガ積んでセメント塗って補修してたところ(この時点で凄い話だが)、英国のレンガ工組合(ギルド、職能別組合)から「『レンガ工事を施工できるのは、レンガ工組合に加盟している職人だけ』、と規則で決まっています。組合員でない人は工事できません!」とクレームが。
「うむ、たとえ首相であっても規則には従わないといけないな」
…と、チャーチルはその日のうちに組合へ加入し、単なる趣味ではなく正式に「ウィンストン・チャーチル。職業、保守党党首、英国首相。兼、レンガ工組合員」となって堂々とレンガを積んだそうです。
最近は、この手のエピソードあふれる政治家ってあんまりいませんからねー。
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