会議の議事録を取りたい、そんな時どうします?
「テープレコーダーを回して録音して…」…と考えるでしょうが、カセットテープレコーダーってまだ持ってます?
ミニディスク、MDも最近めっきり目にしなくなりましたが、今家庭で録音しようとしたらビデオカメラで撮ってその音声を聞くしか方法ないかもしれません。
学生の頃は、レンタルしたCDからダビングしたカセットテープにきちんとタイトルや曲名をラベルに張って整理してました。
長年撮り溜めたカセットテープやミュージックテープが数十本ありましたが、思い立ってすべてPC経由で録音して、MP3ファイルに変換、DVDに焼きました。数十本のカセットが、DVD2枚に。
それを最後に、15年間使ってきたラジカセも引退。CDプレイヤー部分は死に、昔深夜放送聴いたラジオ部分も電波の入りが悪くなり、カセット部分もテープ噛み込みを起こしたりして、もうPC用外部スピーカーとしてしか生きてなかったですが。
レガシィにもCDプレイヤーしかないので、もう家にカセット再生できる機械が1つもありません。後は、トラクターのキャビン内にしか。
今や音楽はCDからデジタルオーディオプレーヤーに落として聞く、いやそもそもCDを買わずにネットで曲を購入して、ダウンロードして聞くのが当たり前となりましたが。
今から10年ぐらい前はMP3ファイルの話は「市販の最新CDや楽曲を違法コピーし、ネットで非合法に配布するためのもの」とアンダーグラウンドっぽく扱われ、大っぴらに話題にするのがはばかられ、MP3プレイヤーを発売しようとしたらレコード協会から「違法コピーを助長する」と販売差し止め請求が裁判所に提訴される、信じ難いですがそんな時代がありました。

そんな頃から「パソコンのハードディスクにCDが何百枚も入る」と、MP3使ってきました。
日本に音飛びが起こらない、曲を自由に入れられる「携帯MP3プレーヤー」というものの存在を広く知らしめた名機、Rio PMP300。98年のクリスマスmyプレゼントに、バイト給料日当日にDEPOツクモ旧店舗で買った記憶があります。
発売直後で値段は3万ぐらい(調べたら\27,800でした)、本体内部メモリーが32MB。
この頃はCDアルバム1枚をプレイヤーに入れようとしたら、音質落とさないと入りきりませんでした。
今、iTunesでする標準音質MP3エンコード音質は128kbps(1秒間に128キロビットの容量)なんですが、1分で7680kb、1時間で460800kb。8ビット=1バイトなので、57.6メガバイト(58MB)。32MBしかない内部メモリーには、この音質ではたった30分程度しか入りません。電池の持ちも12時間ぐらい、当時はMDの方がまだマシでしたね。
この頃はMP3データを作成する市販ソフトなんかもなかったので、CDからサウンドデータを吸い出すのに仮想CD化ソフトと、データをMP3形式に変換するシュアウェアを使って、完成したデータはMOディスクに保存。
1年半ほど使って、電池部分が壊れたのでRio 500に買い替え。USB接続になって、メモリーが合計96MBになって、やっと音質落とさずアルバムが1枚半入ることに。
その後スティックタイプのCreative MuVoMicro N200-256MBに買い換えたんですが、コンパクトなのはいいけどPCに繋いで聞きたい曲に入れ替える、のではカセットやCD、MDの頃とぜんぜん変わらない。
そんな頃、帰省してきた弟にiPod shuffleを見せられる。液晶画面こそないけど、家庭のコンセントに繋いでUSB経由で充電するそれに「これで1GB入るのか。これなら乾電池いらないなあ」と興味引くことに。
そこに新発売となったのがiPod nano。カラー液晶でメモリが2GBと4GB。すごーく欲しくなったところに「ちょっと待て、10月に第五世代iPodが発売される! HDD60GBで、動画再生も可能だ」
……即アップルストアに予約入れました。

かくして5th iPod60GBにたどり着くことに。PCに繋いで聞きたい曲に随時入れ替える、のではなく、手持ちの曲を全部これ1台に入れて持ち歩けて、聞きたいときに自由に聞ける、それどころかTV番組を何時間も収録し視聴することも可能、今までの「携帯MP3プレーヤー」とは全く違う商品です。
デジタルオーディオプレーヤーの草分けだった「Rio」ブランドが、MP3プレーヤー事業から撤退したのはちょうどこの頃。見ての通り『iPodに負けた』と言っていいでしょう。
何せ累計出荷台数が全世界で1億台を超え、日本でのデジタルオーディオのシェアの半分握ってる化け物製品です。
そして今日(9/6)、HDD160GB搭載の新iPod「iPod classic」と、無線LANを備えWEBブラウジングのできる携帯ツール「iPod touch」が発表されました。
最初アンダーグラウンド的存在だったMP3とそのプレーヤーは、いつの間にか完全に「新しい、音楽を聴くカタチ」として市民権を得るようになり、iPodはデジタルオーディオプレーヤーの代名詞として巷で通用するようになり(映画「ナイト・オブ・ザ・スカイ」で、TACネーム”アイポッド”なんてパイロットが出てきたり。iPod聞きながら、ミラージュ2000戦闘機飛ばしてるんだ)、iPod標準付属の「白いイヤフォン」を装着している人を街で見るのは、ごくごく普通のことになりました。
PMP300を使ってた頃、60分のCDからデータ吸い出すのに1時間、変換に2時間、計3時間かかってました。あまりの時間の長さにCPUを買い換えたぐらい。もちろんアルバムタイトルや曲名は全部手で入力、しかも文字数に制限あったり。
今なら、CDをドライブに入れるだけで自動的にiTuneが立ち上がって、アルバムタイトルや曲名は全部ネットで検索して自動で入力してくれて、CD1枚変換するのに2・3分ってところですか。しかも曲は自動でiPodに登録してくれて。隔世の感があります。