陸も海も空も覇する
以前『陸海空』を制覇する企業ホンダ、なんて話をしましたが、よく考えれば三菱も川崎もそうです。
三菱は言うまでもなく日本を代表する重工メーカー、川崎は造船も航空機も、そしてオートバイもやってます。…そっか、カワサキ製だから、航空自衛隊のT-4練習機はあのちみっこいサイズの割にエンジンが喧しいんですね?(嘘)
#スバルの中国語表記が「速覇陸」、速さで陸を制覇する…というのは有名な話ですが、これは台湾での表現。大陸では「斯巴魯」と。
他、マツダが「馬自達」で、あとは「豊田」「日産」「本田」…と日本語そのままだそうですが、独フォルクスワーゲンが「大衆」ってのはもうそのまんまじゃないかい中国人と。
しかし、陸海空、どころじゃない企業があるのです。
漁船も鳥人間もF1もルータも家具もバスタブも初音ミクもヤマハ
静岡県磐田市にあるヤマハ発動機本社内の「コミュニケーションプラザ」(Jリーグジュビロ磐田の本拠地、ヤマハスタジアムの隣)、そして浜松市にあるヤマハ本社内の「ヤマハ来客会館」へ行ってきました。
楽器メーカーのヤマハ(旧日本楽器製造)から戦後分離独立したオートバイメーカーのヤマハ発動機。2社は「YAMAHA」ロゴ&3連音叉マークの社章を使ってますが、実は2社で微妙に異なってます(と、来客会館で教わって目からウロコが)
※ロゴの「M」の文字の真ん中が、下まで行かずに途中で止まってるのがヤマハ、下までついているのがヤマハ発動機
※音叉マークが、音叉の先が円の内に収まっているのがヤマハ、
先が円に被さっていて立体的なのがヤマハ発動機
ホール入った途端、グランドピアノとトヨタ2000GTとモーターボートが一緒に並んでいます。
…この辺で「何でまた楽器メーカーがエンジン作り始めるの?」と思ってきますが、社史にその秘密が。
1888年、創業者山葉寅楠が楽器オルガンの製造会社を興します。それ以降、
■オルガン作る→ピアノ作る→木工のノウハウを生かして家具の製造→住宅部門に参入
■木工のノウハウを生かして航空機用の木製プロペラを作る→プロペラ生産の一大メーカーに→戦後、プロペラ作りのラインで発動機を作り、オートバイの製造を開始
■発動機を積んでマリンジェット・スノーモービル・除雪機・耕耘機・発電機・産業用ラジコンヘリと陸海空に大活躍
■船外機の製造→FRP製モーターボート・漁船の製造→FRP加工技術生かしてスキーやラケット・ユニットバス製造→リゾート開発
■オートバイエンジン→自動車エンジンの製造(トヨタ車のスポーツ系エンジンはヤマハ製)→F1用エンジンの製造
■管楽器・弦楽器・打楽器と進出、電子楽器エレクトーン・シンセサイザーの開発→電子楽器に使うICを製造→電子回路技術を生かしてAV機器の開発

■半導体技術を生かしてパソコン関連製品の開発→ネットワーク機器や携帯電話のチップ開発
■楽器を売るだけでなく、曲を再生する方向に進出→AV機器の製造→携帯でのコンテンツ配信ビジネスにも乗り出す
■楽器を売るだけでなく、自ら音楽教室をはじめる→次世代の音楽家や、音楽に親しむ人間(イコール将来のお客さん)を育てる
創業以来百年に渡って「自社が持ってる技術やノウハウ」を新しい分野に生かし続けた結果が、この樹形図。
CD-Rドライブもヤマハ(昔使ってました)、スキー場もヤマハ(赤井川のキロロリゾート、昨年までヤマハの子会社が運営してました)、初音ミクもヤマハ(あのソフトの歌声合成テクノロジーはヤマハの開発)…もうなんつーかね、その、世界にこんな「楽器メーカー」他にあります??
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